梛(ナギ)の育て方
つやのある深い緑の葉と、堅そうな黒い幹が特徴です。イチョウと同じ裸子植物に属し、雌雄異株、5〜6月に松の雄花に似た花をつけ、11月ころに粉白色を帯びた丸い実をつけます。ナギの木は各地で大切に守られ、大きいものは天然記念物として神社の境内でたまに見かけますが自然の中でナギはほとんど見かけません。「チカラシバ」ともいわれ、葉の繊維がとても強く、引っ張っても簡単には切れないところから愛し合う男女のあいだを結びつける力になぞらえ、万葉の女性たちは、ナギの葉をしのばせ、愛する人との縁が切れないように願ったそうです。ナギの葉は今でも「夫婦円満」「家内安全」「縁結び」のお守りとして使用されることもあります。また、縁起のよい樹木として結婚祝や記念日などにプレゼントにも利用されます。
- 育てやすさ:★★★
- 設置場所:室内 日なた
- 水やり:多め
- 病害虫:普通
- 原産地:本州・四国・九州・沖縄・台湾
- 科名:マキ科マキ属の常緑高木
注意点
日本の本州にも生息する植物です。寒さに強く、強健が性質です。苗木の時はよく水を吸いますので、水やりは多めに気をくばりましょう。なるべく明るい場所で管理しましょう。